私はリアクション系

NIKKEI NETより
藤原定家自筆の歌学書、冷泉家時雨亭文庫で発見
 平安後期の歌人源俊頼が著した歌学書「俊頼髄脳(としよりずいのう)」を鎌倉前期の歌人藤原定家(1162―1241年)が書き写した本が、和歌の家として知られる冷泉家の時雨亭文庫(京都市)で見つかった。これまで確認された写本より約500年さかのぼり、今後の和歌研究にとって第1級の史料になりそうだ。
 「俊頼髄脳」は1110年代、関白の藤原忠実の命を受けて俊頼が著した。和歌にまつわる故事や伝承が説話的に書かれており、「今昔物語集」の一部説話の出典にもなったといわれている。
 財団法人冷泉家時雨亭文庫によると、発見された写本は、四角く切りそろえたコウゾの打紙に墨で書かれた486ページ。大きさは縦16.5センチ、横15.9センチ、厚さ2.1センチ。
 これまで「俊頼髄脳」の写本は、江戸中期のものしかなく、内容の一部が不正確だった。研究者の間では定家が写した「幻の定家本」があると考えられており、発見が待たれていた。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060809AT1G0903909082006.html

この分野はまったく知識がないけれど、きっとこれ見つけたときの感動はすごかったんだろうなぁ、と羨ましくなることしきり。
自分が研究なんてことをやっているからかもしれないけれど、なんとなく、発見したり、解読したり、創り出したり、ということをした人に対する敬意というのは、もっとはらわれていいんじゃないかな、と思う。誰かが創った知識を幅広く備えている評論家的な人が重宝される理由がわからないでもないのだけれども。リアクション芸人よりもネタを作りこんでいる芸人をもっと大事にしようよ、という例えはちょっとずれてますかね。