魔法使いの弟子がつかうとだめなのはわかっているんですけどね。

自分の論文を読み直すという作業のなかで、ぼやっとしかつかめていなかった自分の表現したいイメージがすっと一本筋の通ったものになる(というかなった気がする)ということが良くあるわけでして。そうすると泣きながら文章を書き直すはめになります。
同じように、自分の論文を読み直すなかで良くあることとして、他の方の論文について、「あっ、自分のなかでこう位置づけることができるのかもしれない」なんてことを感じ取れた(気がする)瞬間なんてものもあるわけです。そうすると、その論文を読み直すことになるわけですが、それが今回は
自由と特権の距離―カール・シュミット「制度体保障」論・再考 (現代憲法理論叢書)
こんなに重い本でした。泣きながら読了。読み直した結果は、今まで漠然とわからなかったという状態から、何がわからないのかを理解したという状態になった、という程度。まあ、いずれにしろ、論文の中では、ようやく正しくつかえるようになった(つもりの)「今後の課題」という魔法の言葉で封印することに変わりはないのですが*1

*1:しかし、実は正しく使っていないので、ほうきはとまらなくなり、溢れ出す水、、、